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2005-02-25

タッチ・オブ・スパイス

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この映画の背景はギリシャとトルコという個人的に興味のある音楽がある場所ですので楽しめました。ギリシャで2003年に観客動員数No.1を記録した話題作です。

物語はギリシャで宇宙物理学を教える青年(ファニス)の祖父がコンスタチノープル(現イスタンブール)から訪ねてくるという知らせを受け、彼自身が腕を振るった料理で出迎えの準備が整った時に、祖父が倒れたとの知らせが入ります。彼はそこで遠い昔の事を回想します。幼い少年の頃に香料店を営む祖父にスパイスと人生、宇宙などの話を教えてもらった事、そしてダンスの上手い少女との初恋などが描かれます。やがて時代はキプロス独立によってトルコ―ギリシャの紛争に発展し、ギリシャ人が強制退去させられる事件につながります。そこでギリシャに移住する少年とコンスタンチノープルに残る祖父と少女との悲しい別れが描かれます。ギリシャに移住した料理好きの少年は、周囲と溶け込むことができずに空しい日々を過ごします。やがて、料理人そして物理の教師として成長します。そして舞台は最初の現実に戻り、重体の祖父の見舞いにコンスタンチノープルに渡ります。祖父の葬式で再会した幼なじみのアニスとの出会いをきっかけに、コンスタチノープルでの赴任を決意します。アニスとのプラトニックな恋はやがて悲しい別れになり。。。。

とまあ自分で映画を思い出して書いてみました。この映画ではギリシャとトルコの文化や宗教の違い、トルコを追放されたギリシャ人に対する冷たい扱いなどを知ることができて興味深かったです。また1922年の住民移動によってギリシャの演歌、レンベーティカが発展したことなども連想してしまいました。まあ堅い映画に思われますが、随所にちりばめられたユーモアな場面や美味しそうな料理が沢山出てきますので楽しかったです。

冒頭のトルコのアザーン(礼拝の呼びかけ)から、街中にある祖父の香料店につながるロング・ショットが美しくて印象的でした。あとギリシャ、トルコの各シーンで使用される民族楽器を使ったサウンド・トラックも美しかったですよ。最後のシーンはちょっと甘酸っぱく切なくなりました。。。。
(@渋谷Bunkamura ル・シネマ)

タッチ・オブ・スパイス公式サイト
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2005-02-16

ライトニング・イン・ア・ボトル

~ラジオシティ・ミュージックホール 奇蹟の夜~
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2003年アメリカで、ブルース生誕100周年の記念事業として7本の長編ドキュメンタリー映画「THE BLUES Movie Project」が制作されました。そのブルース・プロジェクトのプロローグとして最大のイヴェントになったのが、2月7日に行われたコンサート「Salute to the blues」です。総勢50人を越すミュージシャン達が5時間にも渡る熱いステージを繰り広げました。この映画はそのドキュメンタリ・フィルムです。制作総指揮を取ったのはザ・バンドの名作ドキュメンタリ映画「ラスト・ワルツ」を手がけたマーティン・スコセッシ。作りがちょっと似ているように感じました。

グレートな爺さん、婆さん歌手が沢山出演してますが、個人的に思い入れのあるアーティストばかりで嬉しい映画でした。それぞれ豪華なミュージシャンとの組み合わせも見物でした。Dr.ジョン、レボン・ヘルム、ダニー・クーチマーなんて思わずホロリとくるメンバーも顔を揃えています。印象的だったのはトップのヨルバ語によるアンジェリーク・キジョー。静寂な中に力強い歌声を披露してくれました。他にブルース畑ではないアーティストも出演していてバリエーションを持たせていました。ナタリー・コール、メイシー・グレイ、インディア・アリなど、それぞれの個性でブルースを歌っていて感心しました。バディ・ガイはジミ・ヘンドリックスに捧げる「Voodoo Child 」を演奏してましたが、彼はジミ・ヘンドリックスのアイドルだったらしく、ステージを楽しそうに観ているジミの姿を映した60年代のレア映像もありました。ゲイトマウス・ブラウンはおなじみ「Okie Dokie Stomp」でジャンプ・ブルースをぶちかましました。テンガロンにウェスタン・シャツの立ち姿がやっぱりカッコいいね。久々にライブ演奏をみたネヴィル・ブラザーズ。この最高のグルーヴ感たまりませんネ。私だけがホールでグルグル頭振ってました。全体、分厚いブルースのブラック・フィーリングに溢れていてエアロのお二人(スティーヴン・タイラー&ジョー・ペリー)が完全に浮いちゃってましたね。舞台裏やリハーサル風景などもあり、小うるさい婆さんのようなオデッタがアーマ・トーマスのリハーサルでバンドに注文つけたり面白い場面もありました。ちなみにオデッタさん、なぜかチレボンのバティック身にまとってましたよ。

●出演アーティスト
アンジェリーク・キジョー/メイヴィス・ステイプルズ/デヴィッド“ハニーボーイ”エドワーズ/ケブ・モ/ジェイムス・ブラッド・ウルマー&アリソン・クラウス/インディア.アリー/オデッタ/ナタリー・コール/ラリー・ジョンソン/バディ・ガイ/ルース・ブラウン/メイシー・グレイ/クラレンス“ゲイトマウス”ブラウン /キム・ウィルソン/ボニー・レイット/ジョン・フォガティ/エアロスミス(スティーヴン・タイラー&ジョー・ペリー)/ザ・ネヴィル・ブラザーズ/シュミーカ・コープランド/ロバート・クレイ/デヴィッド・ヨハンセン/ソロモン・バーク/ヴァーノン・リード/チャックD/B.B.キング
(@安田生命ホール)


オフィッシャル・サイト
LIGHTNING IN A BOTTLE
2004-12-21

今年(2004年)見た映画

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●アジア・洋画
『ドゥルの少年期』インドネシア/東京国立近代美術館フィルムセンター/5月
『永遠のモータウン』アメリカ/渋谷シネ・アミューズ/6月
『ゴッド・ファザーPartII(デジタル・リマスター版)』アメリカ/東劇東銀座/7月
『ソウル・オブ・マン』アメリカ/ヴァージン・シネマズ六本木/9月
『ゴッドファザー&サンズ』アメリカ/シブヤ・シネマ・ソサエティ/11月
『ソウル・サヴァイヴァー』アメリカ/VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ/11月
『ベルヴィル・ランデブー』フランス/テアトル新宿タイムズスクエア/12月

●邦画
『江戸川乱歩原作特集(パート1)「黒蜥蜴(62年)、蜘蛛男」』新文芸座/9月
『つげ義春原作特集「リアリズムの宿、ねじ式、ゲンセンカン主人、無能の人」』新文芸座/9月
『飢餓海峡』新文芸座/10月
『三輪明宏出演作特集「黒蜥蜴(68年)、黒薔薇の館、からっ風野郎、女賭博師壺くらべ」』新文芸座/11月

●VCD / インドネシア
『30 Hari Mencari Cinta』
『Eiffel... I'm In Love』
『Biarkan Bintang Menari』
『Arisan !』

映画は日頃あんまり熱心に見ないほうなんですが、改めて今年を振り返ると、けっこう見てますね。ほとんど洋画は音楽映画ですが。今年はアメリカのブルース、R&B、ソウルなどルーツ系の興味深い映画が多かったです。その昔、ブルースを熱心に追いかけていた時代に戻った気分でした。しかし毎月1日の1,000円デイは早めに行かないと、とんでもない席になるということがわかりました。

どのドキュメンタリー映画も良かったですが『永遠のモータウン』ではモータウン・サウンドの屋台骨を支えたバック・バンドの裏話が新鮮で面白かったです。当時のスタジオでの臨場感溢れるサウンドは格別でした。スタックスの重鎮達が登場する『ソウル・サヴァイヴァー』ではサム・ムーアの素晴らしい熱唱に涙ちょちょ切れましたよ。

邦画のオールナイト上映は文芸座に通ってた若い頃を思い出しました。今の時代に見ると脚本にキツイ部分の作品が多かったですね。しかしこの年になるとオールナイトやっぱキツイっすわ。

インドネシアのVCDは中高生向け?のような作品が多く、安易な脚本と演出に甘さが目立つ作品が多かったです。その中ではインドネシア映画に珍しい同性愛の苦悩を取り上げた「Arisan !」が印象に残りました。それとこの映画、インドネシアの暇を持てあましているハイソな奥様達の生活も知ることができますよ(笑)。

他にはロードショーで見逃した『アメリカン・スプレンダー』と『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』を今年中に見たいなぁ~。

『永遠のモータウン』公式サイト
『ソウル・サヴァイヴァー』公式サイト
東京国立近代美術館フィルムセンター
新文芸座オフィシャルサイト
2004-12-20

ベルヴィル・ランデブー

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映像とサウンドトラックのゴキゲンなアニメーション映画が先週の土曜日(12月18日)に封切られました。私のフェィバリット・ジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのアニメ・シーンがあるというのでワクワクしながら見に行きました。2003年に数々の分野で受賞したフランス・ベルギー・カナダ合作の話題作です。

で、ネタバレですが内容はというと、内気な自転車マニアの孫を持つおばあさんが、孫を特訓してツール・ド・フランスに出場させるまでにしちゃいます。ところが試合途中になぜかマフィアにさらわれてしまいます。そこで、おばあさんが飼っている太った愛犬と、偶然知りあった三つ子の老婆(元人気コーラス・グループ)と、最愛の孫を救出すべく大活躍するといった不思議な?物語です。

風刺画を思わせる極端にデフォルメされたキャラクターや手描き風の背景のドローウィングなど色彩も美しいです。CGを駆使したすごいダイナミックな遠近感も驚きです。おばあさんの特訓によって、足の筋肉だけが異常に発達してしまった孫の姿も笑えました。

音楽ファンのお楽しみのシーンでは冒頭にフライシャー兄弟(ベティ・ブープのアニメの作者)を思わせる30年代のショーの場面があります。そこにジャンゴ・ラインハルトが登場します。彼独特の演奏スタイル(フレットを2本指だけで押さえる)も描かれていて、足の指を使った曲弾きも披露し笑えます。他のアーティストではジョセフィン・ベーカー、フレッド・アステアなども登場し、マニア心をくすぐります。他に老婆3姉妹と主人公のおばあさんが冷蔵庫、掃除機、古新聞、自転車のフレームを使って面白いクアルテット演奏をします。

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ゴキゲンなこの映画のサウンド・トラックも楽しめました。ジプシー・ジャズ(マヌーシュ・スウィング)を彷彿とさせるテーマ・ソングがカッコいいです。歌ってるのはフランスの奇才、Mことマチュー・シェディッド。途中でジャンゴばりのギター・ソロなども登場します。この映画の音楽監督ブノワ・シャレストもギタリストだそうで抜群の音楽センスを感じます。サントラ盤もお勧めです。

映画「ベルヴィル・ランデブー」オフィシャルサイト
Mのべルヴィル・ランデブーのビデオクリップ




この映画のタイトルにちなんだ曲「Belleville」が入ったジャンゴ・ラインハルトの3枚組のCD。
The Complete Django Reinhardt and Quintet of The Hot Club of France
Swing / HMV Sessions 1936-1948(Mosaic MD6-190)
20041220202549.jpg

ジャンゴ・ラインハルトについてはこちらをご覧ください。
Swingin' With Django
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