2004年12月24日 12:52
Raiharah Kemunangan (Sony Music Indonesia)

インドネシアでトップの実力を誇るGIGIの9作目のアルバム(ベスト、サウンド・トラック除く)は、なんとイスラムをテーマにしたアルバムです。2004年ラマダン(断食月)期間中にリリースされました。インドネシアのロック・バンドでこのような宗教アルバムを制作したのはおそらく初めだと思います。ボーカリストのアルマンドは毎年ラマダン時期になるとテレビの宗教番組にひっぱりダコのようです。敬虔なイスラム教徒である彼の熱意が生んだ宗教アルバムといえるでしょう。アルバム・コンセプトは最近のインドネシアの若者達にもっと宗教心を持ってもらいたいというのがねらいだとか。イスラムをテーマにした他のアーティストのヒット曲をGIGIならではのロック・アレンジにしてバリエーションのあるアルバムになっています。
GIGIのメンバー4人のうちギターのデワ・ブジャナだけヒンドゥー教徒で、この辺の折り合いがどうだったのか気になりますが、おそらくインドネシアのトップ・ギタリストとして賞賛が宗教を越えたものだったのでしょう、彼は以前にも女性ダンドゥット歌手のイッケ・ヌルジャナのイスラム宗教アルバムに、ギターで参加していました。
1曲目はクリシェがアルバム「Kala Cinta Menggoda」でヒットさせた「Ketika Tangan dan Kaki Berkata」。これは有名な詩人のタフィック・イスマイル作詞した曲で、他の作品も2曲カバーしています。今やラマダンご用達のベテラン・コーラス・グループ、ビンボーの作品を3曲取り上げていて、3曲目はハチロク・リスムの強烈なムラユ・ロック・アレンジ。アルマンドの野太いシャウトが素晴らしい。4曲目は日本のサンディーも『アイル・マタ』カバーした「Keagungan Tuhan」。ベテラン・ダンドゥット歌手、イダ・ライラの大ヒット曲です。広く知られたインドネシアのスタンダードなムラユですね。6曲目の「Tuhan」はデワ・ブジャナのアコギのアルペジオをバックにした味わいのあるスロー・なバラード。リザ・アシャドのアコーディオンが彩りを添えています。7曲目のタイトル曲ではデワ・ブジャナのバンジョーによるアラビックなフレーズをミックスさせたアルバム中一番イスラム色の出た曲。GIGIの過去のアルバムからのリ・アレンジも2曲聴けます。偉大なアッラーを讚えた、アルマンドの力強いボーカルが素晴らしい。これはGIGIだからこそ成しえたロック史上に残るイスラム・アルバムだと思います。
アルバム発売後GIGIはギト・ロリス(ベテラン・ロック・シンガー)、スジウォ・テジョ(現代影絵芝居の第一人者)などと共に、アルバム曲をひっさげ17都市を回るイスラム伝導ツアー(Music Ngabut Dan Gema Ramadan)を行ったそうです。

関連サイト
Official Site of GIGI
GIGI Fans Club Japan

インドネシアでトップの実力を誇るGIGIの9作目のアルバム(ベスト、サウンド・トラック除く)は、なんとイスラムをテーマにしたアルバムです。2004年ラマダン(断食月)期間中にリリースされました。インドネシアのロック・バンドでこのような宗教アルバムを制作したのはおそらく初めだと思います。ボーカリストのアルマンドは毎年ラマダン時期になるとテレビの宗教番組にひっぱりダコのようです。敬虔なイスラム教徒である彼の熱意が生んだ宗教アルバムといえるでしょう。アルバム・コンセプトは最近のインドネシアの若者達にもっと宗教心を持ってもらいたいというのがねらいだとか。イスラムをテーマにした他のアーティストのヒット曲をGIGIならではのロック・アレンジにしてバリエーションのあるアルバムになっています。
GIGIのメンバー4人のうちギターのデワ・ブジャナだけヒンドゥー教徒で、この辺の折り合いがどうだったのか気になりますが、おそらくインドネシアのトップ・ギタリストとして賞賛が宗教を越えたものだったのでしょう、彼は以前にも女性ダンドゥット歌手のイッケ・ヌルジャナのイスラム宗教アルバムに、ギターで参加していました。
1曲目はクリシェがアルバム「Kala Cinta Menggoda」でヒットさせた「Ketika Tangan dan Kaki Berkata」。これは有名な詩人のタフィック・イスマイル作詞した曲で、他の作品も2曲カバーしています。今やラマダンご用達のベテラン・コーラス・グループ、ビンボーの作品を3曲取り上げていて、3曲目はハチロク・リスムの強烈なムラユ・ロック・アレンジ。アルマンドの野太いシャウトが素晴らしい。4曲目は日本のサンディーも『アイル・マタ』カバーした「Keagungan Tuhan」。ベテラン・ダンドゥット歌手、イダ・ライラの大ヒット曲です。広く知られたインドネシアのスタンダードなムラユですね。6曲目の「Tuhan」はデワ・ブジャナのアコギのアルペジオをバックにした味わいのあるスロー・なバラード。リザ・アシャドのアコーディオンが彩りを添えています。7曲目のタイトル曲ではデワ・ブジャナのバンジョーによるアラビックなフレーズをミックスさせたアルバム中一番イスラム色の出た曲。GIGIの過去のアルバムからのリ・アレンジも2曲聴けます。偉大なアッラーを讚えた、アルマンドの力強いボーカルが素晴らしい。これはGIGIだからこそ成しえたロック史上に残るイスラム・アルバムだと思います。
アルバム発売後GIGIはギト・ロリス(ベテラン・ロック・シンガー)、スジウォ・テジョ(現代影絵芝居の第一人者)などと共に、アルバム曲をひっさげ17都市を回るイスラム伝導ツアー(Music Ngabut Dan Gema Ramadan)を行ったそうです。

関連サイト
Official Site of GIGI
GIGI Fans Club Japan
2004年12月23日 21:08
(VICTORIOUS MUSIC VMCD 011)

インドネシアでは毎年ラマダン(断食月)期間中にイスラムをテーマにした多くのアルバムがリリースされています。このCDはイスラム音楽とジャズをミックスさせた、異色のアルバムです。
企画制作したのはギタリストとしても参加している、実業家のスグン・サルヤディ(Soegeng Sarjadi)。なんでも友人のジャズ・ミュージシャン達とセッションを重ねながら、ジャズでイスラムの教えを表現できないかとアイデアを練って作られたようです。このレーベル(VICTORIOUS MUSIC)はスグン・サルヤディ自身が立ち上げたようです。
1曲目はストリングスとピアノをバックに子供がアラビア語と英語でイスラムの教えが語られる神秘的で美しい曲です。2曲目はタブラとスリン(竹製の横笛)を効果的に使ったバラードですが、このスリン奏者はGIGIのギタリスト、デワ・ブジャナのソロ・アルバムにも参加したサート。彼はダンドゥットの分野でも活躍していて、スリンも自作しているそうです。ジャズのインプロビゼーションまでこなす注目のスリン奏者ですね。ネッタという女性歌手が歌うバラードの4曲目でも、竹笛ならではのディープな音色のソロを奏でています。5曲目はオーソドックスなビッグ・バンド・スタイルのスウィング・ジャズにイスラムの語りをミックスさせています。7曲目はダルブッカ、ルバーナなどアラブの楽器にアラブ語のコーラスという典型的なイスラムの曲とモダン・ジャズが絶妙に交差している曲。ガムランなどもミックスされているようです。アルバム中では一番アラブ色が濃く出た曲。8曲目はインドネシアを代表するヴァイオリニスト、ヘンリ・ラミリがシャープなソロを展開するファンク・ジャズ。これも掛け声のようなイスラムのコーラスがミックスされています。

イスラムをテーマにしたジャズですが、コテコテのイスラム臭はあまり感じません。ヒーリング効果も盛り込んだ聴きやすいアルバムに仕上がっています。今後の展開にも期待したいユニークなプロジェクトのジャズ・アルバムです。
参考サイト
ALBUM THE SOUND OF BELIEF : CARA MUSISI JAZZ MENYAMBUT RAMADHAN 1425 H

インドネシアでは毎年ラマダン(断食月)期間中にイスラムをテーマにした多くのアルバムがリリースされています。このCDはイスラム音楽とジャズをミックスさせた、異色のアルバムです。
企画制作したのはギタリストとしても参加している、実業家のスグン・サルヤディ(Soegeng Sarjadi)。なんでも友人のジャズ・ミュージシャン達とセッションを重ねながら、ジャズでイスラムの教えを表現できないかとアイデアを練って作られたようです。このレーベル(VICTORIOUS MUSIC)はスグン・サルヤディ自身が立ち上げたようです。
1曲目はストリングスとピアノをバックに子供がアラビア語と英語でイスラムの教えが語られる神秘的で美しい曲です。2曲目はタブラとスリン(竹製の横笛)を効果的に使ったバラードですが、このスリン奏者はGIGIのギタリスト、デワ・ブジャナのソロ・アルバムにも参加したサート。彼はダンドゥットの分野でも活躍していて、スリンも自作しているそうです。ジャズのインプロビゼーションまでこなす注目のスリン奏者ですね。ネッタという女性歌手が歌うバラードの4曲目でも、竹笛ならではのディープな音色のソロを奏でています。5曲目はオーソドックスなビッグ・バンド・スタイルのスウィング・ジャズにイスラムの語りをミックスさせています。7曲目はダルブッカ、ルバーナなどアラブの楽器にアラブ語のコーラスという典型的なイスラムの曲とモダン・ジャズが絶妙に交差している曲。ガムランなどもミックスされているようです。アルバム中では一番アラブ色が濃く出た曲。8曲目はインドネシアを代表するヴァイオリニスト、ヘンリ・ラミリがシャープなソロを展開するファンク・ジャズ。これも掛け声のようなイスラムのコーラスがミックスされています。

イスラムをテーマにしたジャズですが、コテコテのイスラム臭はあまり感じません。ヒーリング効果も盛り込んだ聴きやすいアルバムに仕上がっています。今後の展開にも期待したいユニークなプロジェクトのジャズ・アルバムです。
参考サイト
ALBUM THE SOUND OF BELIEF : CARA MUSISI JAZZ MENYAMBUT RAMADHAN 1425 H
2004年12月22日 20:27
(MVM 2002.050)

マレーシア現代音楽の父と呼ばれているP.ラムリーの映画のVCDです。P.ラムリーは作曲家、歌手、監督、俳優と様々な肩書きを持った多才な人でした。1973年、44歳の若さで亡くなるまでに、数多くの作曲、映画を制作しています。奥さんのサローマはP.ラムリー映画のプレイバック・シンガーとして活躍していました。

P.ラムリーの映画は現在ほとんどと言っていいほど、VCDで復刻されています。奥さんのサローマはプレイ・バック・シンガーとして活躍していましたが、彼女自身が出演する映像は本当に少ないです。このVCDは1965年に制作された、P. ラムリーとサローマのショーが25分と『DAMAQ』というタイトルの映画がカップリングされているヴァラエティ映画です。

この貴重なムラユ歌謡ショーは25分という短さですが、夫婦の息のあったデユエット『HANCUR BADAN DIKANDUNG TANAH』やサローマの味わい深いソロ『KU KEHILANGAN KANDA』、古いムラユ・ソングなど、素晴らしい歌とキュートな映像が楽しめます。恰幅の良いP. ラムリーが腰をクネクネさせるダンスは、ちょっと気色が悪い感じがしますが、60年代ならではのモッコリ・ヘアーのサローマは実にセクシ〜。ショー全部で7曲披露してくれます。

後半の映画『DAMAQ』はP. ラムリーと美人女優のカスマ・ブーティ主演の、悲劇的なメロドラマです。ムラユ音楽のサウンド・トラックが美メロでいいんだわこれも。
参考サイト
The P Ramlee Cyber Museum
P. Ramlee Officially Approved Fanlisting

マレーシア現代音楽の父と呼ばれているP.ラムリーの映画のVCDです。P.ラムリーは作曲家、歌手、監督、俳優と様々な肩書きを持った多才な人でした。1973年、44歳の若さで亡くなるまでに、数多くの作曲、映画を制作しています。奥さんのサローマはP.ラムリー映画のプレイバック・シンガーとして活躍していました。

P.ラムリーの映画は現在ほとんどと言っていいほど、VCDで復刻されています。奥さんのサローマはプレイ・バック・シンガーとして活躍していましたが、彼女自身が出演する映像は本当に少ないです。このVCDは1965年に制作された、P. ラムリーとサローマのショーが25分と『DAMAQ』というタイトルの映画がカップリングされているヴァラエティ映画です。

この貴重なムラユ歌謡ショーは25分という短さですが、夫婦の息のあったデユエット『HANCUR BADAN DIKANDUNG TANAH』やサローマの味わい深いソロ『KU KEHILANGAN KANDA』、古いムラユ・ソングなど、素晴らしい歌とキュートな映像が楽しめます。恰幅の良いP. ラムリーが腰をクネクネさせるダンスは、ちょっと気色が悪い感じがしますが、60年代ならではのモッコリ・ヘアーのサローマは実にセクシ〜。ショー全部で7曲披露してくれます。

後半の映画『DAMAQ』はP. ラムリーと美人女優のカスマ・ブーティ主演の、悲劇的なメロドラマです。ムラユ音楽のサウンド・トラックが美メロでいいんだわこれも。
参考サイト
The P Ramlee Cyber Museum
P. Ramlee Officially Approved Fanlisting
2004年12月21日 13:58


●アジア・洋画
『ドゥルの少年期』インドネシア/東京国立近代美術館フィルムセンター/5月
『永遠のモータウン』アメリカ/渋谷シネ・アミューズ/6月
『ゴッド・ファザーPartII(デジタル・リマスター版)』アメリカ/東劇東銀座/7月
『ソウル・オブ・マン』アメリカ/ヴァージン・シネマズ六本木/9月
『ゴッドファザー&サンズ』アメリカ/シブヤ・シネマ・ソサエティ/11月
『ソウル・サヴァイヴァー』アメリカ/VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ/11月
『ベルヴィル・ランデブー』フランス/テアトル新宿タイムズスクエア/12月
●邦画
『江戸川乱歩原作特集(パート1)「黒蜥蜴(62年)、蜘蛛男」』新文芸座/9月
『つげ義春原作特集「リアリズムの宿、ねじ式、ゲンセンカン主人、無能の人」』新文芸座/9月
『飢餓海峡』新文芸座/10月
『三輪明宏出演作特集「黒蜥蜴(68年)、黒薔薇の館、からっ風野郎、女賭博師壺くらべ」』新文芸座/11月
●VCD / インドネシア
『30 Hari Mencari Cinta』
『Eiffel... I'm In Love』
『Biarkan Bintang Menari』
『Arisan !』
映画は日頃あんまり熱心に見ないほうなんですが、改めて今年を振り返ると、けっこう見てますね。ほとんど洋画は音楽映画ですが。今年はアメリカのブルース、R&B、ソウルなどルーツ系の興味深い映画が多かったです。その昔、ブルースを熱心に追いかけていた時代に戻った気分でした。しかし毎月1日の1,000円デイは早めに行かないと、とんでもない席になるということがわかりました。
どのドキュメンタリー映画も良かったですが『永遠のモータウン』ではモータウン・サウンドの屋台骨を支えたバック・バンドの裏話が新鮮で面白かったです。当時のスタジオでの臨場感溢れるサウンドは格別でした。スタックスの重鎮達が登場する『ソウル・サヴァイヴァー』ではサム・ムーアの素晴らしい熱唱に涙ちょちょ切れましたよ。
邦画のオールナイト上映は文芸座に通ってた若い頃を思い出しました。今の時代に見ると脚本にキツイ部分の作品が多かったですね。しかしこの年になるとオールナイトやっぱキツイっすわ。
インドネシアのVCDは中高生向け?のような作品が多く、安易な脚本と演出に甘さが目立つ作品が多かったです。その中ではインドネシア映画に珍しい同性愛の苦悩を取り上げた「Arisan !」が印象に残りました。それとこの映画、インドネシアの暇を持てあましているハイソな奥様達の生活も知ることができますよ(笑)。
他にはロードショーで見逃した『アメリカン・スプレンダー』と『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』を今年中に見たいなぁ〜。
『永遠のモータウン』公式サイト
『ソウル・サヴァイヴァー』公式サイト
東京国立近代美術館フィルムセンター
新文芸座オフィシャルサイト
2004年12月20日 20:04

映像とサウンドトラックのゴキゲンなアニメーション映画が先週の土曜日(12月18日)に封切られました。私のフェィバリット・ジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのアニメ・シーンがあるというのでワクワクしながら見に行きました。2003年に数々の分野で受賞したフランス・ベルギー・カナダ合作の話題作です。
で、ネタバレですが内容はというと、内気な自転車マニアの孫を持つおばあさんが、孫を特訓してツール・ド・フランスに出場させるまでにしちゃいます。ところが試合途中になぜかマフィアにさらわれてしまいます。そこで、おばあさんが飼っている太った愛犬と、偶然知りあった三つ子の老婆(元人気コーラス・グループ)と、最愛の孫を救出すべく大活躍するといった不思議な?物語です。
風刺画を思わせる極端にデフォルメされたキャラクターや手描き風の背景のドローウィングなど色彩も美しいです。CGを駆使したすごいダイナミックな遠近感も驚きです。おばあさんの特訓によって、足の筋肉だけが異常に発達してしまった孫の姿も笑えました。
音楽ファンのお楽しみのシーンでは冒頭にフライシャー兄弟(ベティ・ブープのアニメの作者)を思わせる30年代のショーの場面があります。そこにジャンゴ・ラインハルトが登場します。彼独特の演奏スタイル(フレットを2本指だけで押さえる)も描かれていて、足の指を使った曲弾きも披露し笑えます。他のアーティストではジョセフィン・ベーカー、フレッド・アステアなども登場し、マニア心をくすぐります。他に老婆3姉妹と主人公のおばあさんが冷蔵庫、掃除機、古新聞、自転車のフレームを使って面白いクアルテット演奏をします。

ゴキゲンなこの映画のサウンド・トラックも楽しめました。ジプシー・ジャズ(マヌーシュ・スウィング)を彷彿とさせるテーマ・ソングがカッコいいです。歌ってるのはフランスの奇才、Mことマチュー・シェディッド。途中でジャンゴばりのギター・ソロなども登場します。この映画の音楽監督ブノワ・シャレストもギタリストだそうで抜群の音楽センスを感じます。サントラ盤もお勧めです。
映画「ベルヴィル・ランデブー」オフィシャルサイト
Mのべルヴィル・ランデブーのビデオクリップ
この映画のタイトルにちなんだ曲「Belleville」が入ったジャンゴ・ラインハルトの3枚組のCD。
The Complete Django Reinhardt and Quintet of The Hot Club of France
Swing / HMV Sessions 1936-1948(Mosaic MD6-190)

ジャンゴ・ラインハルトについてはこちらをご覧ください。
Swingin' With Django
2004年12月19日 12:36
私が主催する「インドネシア・ポップスを楽しむ会!」が先週の土曜日、上野のH&Mカンパニーの事務所でありました。今回で5回目になります。毎回インドネシアで放映されているテレビ番組や、コンサート会場で録画したビデオ映像など放映しながら酒を酌み交わすという、楽しい会です。インドネシア・ポップス・マニアの方などもいらして、内容の濃い話なども聞くことができ、情報交換の場となっています。常連の方の手作り料理など毎回楽しみです。このBLOGをご覧になって興味を持たれた方もぜひ参加してみてはいかがでしょう?
当日の内容、KD来日コンサート、シティ・ヌルハリザ&エルウィン・グタワ・オーケストラ、DEWAの新曲、GIGI、Wong Pitoe、M.Nasir等々。。。
当日の酒、パイナップル風味のアラック(バリ島椰子酒)、シャンペン、アジア各国のビール、ワイン等。。
料理・おつまみ、ノンフライ・クルプック(揚げせんべい)、直径50cmのピザ、おだんご(ごま、あんこ等)。。。

当日もらったおみやげ、クリスダヤンティ印のインスタント・ラーメン。さすがトップ・アーティストは違うねぇ。牛黒胡椒味の焼きそば風味です。
当日の内容、KD来日コンサート、シティ・ヌルハリザ&エルウィン・グタワ・オーケストラ、DEWAの新曲、GIGI、Wong Pitoe、M.Nasir等々。。。
当日の酒、パイナップル風味のアラック(バリ島椰子酒)、シャンペン、アジア各国のビール、ワイン等。。
料理・おつまみ、ノンフライ・クルプック(揚げせんべい)、直径50cmのピザ、おだんご(ごま、あんこ等)。。。

当日もらったおみやげ、クリスダヤンティ印のインスタント・ラーメン。さすがトップ・アーティストは違うねぇ。牛黒胡椒味の焼きそば風味です。
2004年12月18日 00:46
Joseph C. Pereira(Times Editions)

だいぶ前に入手した本ですが、これは1999年に出版された1960〜90年代のシンガポール・ロック・シーンをとらえたインタビュー本です。著者のジョセフ・C・ペレイラが当時のシンガポール・ミュージック・シーンのヒーロー達へのインタビューを中心とした構成になっています。本のタイトル「Golden Venu」とは当時の音楽シーンのメッカ、オーチャード・ホテルのナイト・クラブの名です。
シンガポール・ロック・シーンのきっかけを作ったのは、1961年のクリフ・リチャード&ザ・シャドウズのシンガポール公演とされています。この公演は当時の音楽家達に多大な影響を与えたようです。クリフ・リチャード&ザ・シャドウズのヴォーカリスト+インストゥルメンタル・バンドのスタイルのグループが、シンガポールに次々に誕生しています。代表的なインストゥルメンタル・バンドではザ・クエスツ(The Quests)、ザ・チェックメイツ(The Checkmates)、ザ・イージー・ビーツ(The Easy Beats)などがいます。彼らは当時のイギリス軍のキャンプに持ち込まれたR&Bのレコードなどで新しい音楽情報を仕入れていたそうで、軍の施設のクラブなどで演奏していたそうです。その後ベトナム戦争時にアメリカ軍関係のクラブなどでは最新のソウル、R&B、モータウン、シカゴ・ブルースなどのライブが行われていたようです。
63年のザ・チェックメイツ(インストゥルメンタル・バンド)とシバ&ジェームス・チョイ兄弟の当時最強のR&Bコンボが生まれました。その後66年にシンガポールの最高のポップ・ロック・バンド、ザ・クエスツ(The Quests)が登場します。60年終わりごろから70年初頭にかけてブリティッシュ・ブルース・バンドに強く影響受けたバンドなども登場しています。その後70〜80年代にかけては海外で活躍する演奏力の高いミュージシャンなども生まれました。
60年代からのシンガポール音楽シーンをリアルにとらえた本で、当時の写真なども多く、アジアン・ガレージ・ファンの私には興味深い内容です。インドネシアとかも誰か作らないかな?

参考サイト
Golden Venus Website

だいぶ前に入手した本ですが、これは1999年に出版された1960〜90年代のシンガポール・ロック・シーンをとらえたインタビュー本です。著者のジョセフ・C・ペレイラが当時のシンガポール・ミュージック・シーンのヒーロー達へのインタビューを中心とした構成になっています。本のタイトル「Golden Venu」とは当時の音楽シーンのメッカ、オーチャード・ホテルのナイト・クラブの名です。
シンガポール・ロック・シーンのきっかけを作ったのは、1961年のクリフ・リチャード&ザ・シャドウズのシンガポール公演とされています。この公演は当時の音楽家達に多大な影響を与えたようです。クリフ・リチャード&ザ・シャドウズのヴォーカリスト+インストゥルメンタル・バンドのスタイルのグループが、シンガポールに次々に誕生しています。代表的なインストゥルメンタル・バンドではザ・クエスツ(The Quests)、ザ・チェックメイツ(The Checkmates)、ザ・イージー・ビーツ(The Easy Beats)などがいます。彼らは当時のイギリス軍のキャンプに持ち込まれたR&Bのレコードなどで新しい音楽情報を仕入れていたそうで、軍の施設のクラブなどで演奏していたそうです。その後ベトナム戦争時にアメリカ軍関係のクラブなどでは最新のソウル、R&B、モータウン、シカゴ・ブルースなどのライブが行われていたようです。
63年のザ・チェックメイツ(インストゥルメンタル・バンド)とシバ&ジェームス・チョイ兄弟の当時最強のR&Bコンボが生まれました。その後66年にシンガポールの最高のポップ・ロック・バンド、ザ・クエスツ(The Quests)が登場します。60年終わりごろから70年初頭にかけてブリティッシュ・ブルース・バンドに強く影響受けたバンドなども登場しています。その後70〜80年代にかけては海外で活躍する演奏力の高いミュージシャンなども生まれました。
60年代からのシンガポール音楽シーンをリアルにとらえた本で、当時の写真なども多く、アジアン・ガレージ・ファンの私には興味深い内容です。インドネシアとかも誰か作らないかな?

参考サイト
Golden Venus Website
2004年12月16日 18:54
Wong Pitoe (Sony Music 518993.2)

インドネシアでもユニークなバンド・グループ、ウォン・ピトゥ(ジャワ語で7人)のメジャー・デビュー・アルバムです。彼らはもともとカフェやバーなどで活動し、人気を得ていたようです。2003年に世界的に大ヒットしたラス・ケチャップ「アセレヘ~魔法のケチャップ・ソング」のパロディ・ソングをインドネシアでヒットさせました。
以前から注目していた彼らのこのデビュー・アルバムですが、随分と多彩なアルバムを作り上げました。アラブ・ポップスありジェームス・ブラウンあり、ムラユあり、なんと日本のロックなどもとりあげています。インドネシアでこれほどバリエーションに富んだアルバムも珍しい。しかも歌詞は彼ら一流のピリリと辛いペーソスの効いたパロディで貫かれています。これは今年一番の注目株といえるアルバムです。
じゃかるた新聞のBejoさんがインタビューをされたそうですのでここに掲載させていただきました。

ウォン・ピトゥ・インタビュー text by Katsuhiko Haishima
●バンド結成のいきさつを教えてください。
(デニー、D)みんなそれぞれバンドをやっていたんだけど、友人のそのまた友人といった具合で知り合って、正式には2001年4月3日に結成した。ギラ(クレイジー)な連中が集まってできたってとこかな。
●どこかのカフェとか学生仲間だったとか。
(D)ジャムズに出入りしていたのが集まったという感じかな。サイドジョブとして、それぞれカフェやバーで活動していたところ、このメンバーでバンドとしてジャムズのオーディションに受かったのがきっかけ。でも、オレとペペはトリサクティ大学在学中に、キャンパスのギラなバンドとして鳴らしていたから。あの頃はバンドのコンテストとかで入賞したり、そこそこいってたんだ。
(ペペ、P)最初は3時間ばか話して、練習は1時間だけだったよな。今でもそれは同じか。
●ジャムズではどんなジャンルをやっていたんですか。
(D)何でもあり。トップ40ものから、ブラック・ミュージック、場所柄、もちろんジャズもやっていた。
(エディ、E)ジャカルタのカフェからカフェへと、どこでもやっていたから、ロックもレゲエも、その場次第で何でもござい。必要となりゃ、パントマイムも手品も披露しまっせ。
(D)フォーマットにとらわれないエンターテイナーなんです。客を楽しませることが第一ということで、パフォーマンス全体を重視しています。
(E)でも、それぞれのジャンルのパロディではなく、音づくりは真剣にやってるけど。
●アルバムにはすべて違うジャンルの曲が収録されてますが、どういう狙いなんでしょう。意見の対立とかはないんですか。
(D)メンバーそれぞれ入れたいものを出し合って、よしやろうということで、こうなった。メタリカからスタンダード・ジャズまで、7人それぞれ好みもばらばら。でもライブではいつもいろんな曲をやっているから、その勢いで録音した。ビネカ・トゥンガル・イカ(多様性の中の統一、インドネシアの国是)のバンドってところかな。
●シングルカットしたアルバム1曲目のJempol Kakiはアラブ風ですが、どのようにして作られたのですか。
(チャンドラ、C)シャンダの実体験をもとに作ったんだ。あいつはちょっと歩くと足が痛い、痛いというので、それを詞にした。でも、この曲歌ってるのはペペだけど。ペペはああいうコブシで歌えるから。
(シャンダ、S)コーランの朗唱で鍛えたわけじゃないよな。ペペはクリスチャンだから。
●えっ、そうなんですか。
(S)華人だし。生まれも育ちもタナアバンだったよな。
●どこであのコブシを習得したんですか。
(P)お隣がモスクだから、っていうわけじゃないんだけど(笑)、妻も歌手で、カフェではダンドゥットもムラユも歌っていてね。それで影響されて、いつの間にかこういう歌い方もできるようになってた。彼女もクリスチャンだけど。
●アラブ風の音楽というと、インドネシアではイコール宗教音楽で、娯楽として楽しむためのものではないと見なされていますよね。でも実際はいろんな歌やスタイルがある。そういうことをきちんと認識している、インドネシアでは珍しいバンド、という印象を持ったのですが。
(オヨン、O)そうですね。この曲のアレンジは僕が担当したんですが、僕はこのバンドに参加する前は、トランスTVのDiva Dangdutという番組のバックバンドをまとめていたんです。ストリングス・セクションやキーボード類の譜面を書いたり、アレンジを全部つくっていました。この曲にも、その楽団のチェロ、バイオリン、ビオラ、レバーナ奏者の4人に、アディショナル・メンバーとして参加してもらっています。
●アラブの音楽とかはよく聴くのですか。例えばハレドとかモロッコのミュージシャンとか好きな人います?
(D)ハレドは知っているよ。いろんなのごっちゃ混ぜで聴くからなあ。とにかく新しいカラーというか、ジャンルにはこだわらず、ウォン・ピトゥしかできない音楽をつくりたいんです。
(P)「異端」ジャンルを追求するってとこかな。
(D)でもオレ最初、日本人の記者のインタビューって聞いたからさあ、Super Hero(アルバム6曲目)で関心持ったのかと思ったんだ。あの曲、J−ロックっぽいノリでしょ。
●えっ、日本のロックも聴いてるんですか。
(D)いろいろ聴いてるからね。とにかく、いろんな人を楽しませたいというのがベースにあって、いろんな音楽をやっているから。
(E)Digaluk(14曲目)は、子供も好きでよく真似して歌ってるぞ。
音楽歴を教えてほしいんですが、家庭ではどういう音楽を聴いていたのですか。
(E)父親がクロンチョン大好きで、飽きるほど聴かされて育った。TVRI(国営テレビ局)で毎週クロンチョン番組があってね。それからハワイアン。クロンチョンもハワイアンっぽいのがあるし。ほら、フグンってハワイアンのミュージシャンがいたでしょう、あの人の番組をよく観ていた。
●この間亡くなった元国家警察長官ですね。1970年代のインドネシアのハワイアン人気は、フグンがつくったんですよね。
(D)実は次のアルバムにはクロンチョンも入れる予定なんだ。
●クロンチョンもですか。クロンチョンというと、最近、ポップなスタイルのも出てきてますよね。
(C)オルケス・シンテン・レメンとかね。
(E)でもオレたちは違うスタイルでやる。彼らはクロンチョンがベースだけど、そうじゃないやつをね。
●時間が迫ってきたようなので。最後の質問ですが、ムラユ音楽っぽいのもやってますよね。
(E)あの曲はブロックMの物乞いの老女から着想してつくったんだ。ブロックMでは警備員からプレマンまでみんな知っている有名な物乞いです。あの辺りをいつも徘徊してお金をせがんでいるんだけど、彼女にとって人生は悲惨なものではないんです。
●そういう歌の背景があったんですね。ところで、あの曲のイントロには昔のマレー映画みたいなダイアログが入ってますよね。P・ラムリーの映画とか観たことあります?
(E)P・ラムリー!! 1本しか観たことないけど。えーっと、白黒のやつ、タイトルは何だったけな。
(D)この曲みたく、インドネシアのルーツ・ミュージックもまとめていくつもりなんですよ。だれもやらない、というか、やれないような音楽をつくっていきます。日本でウォン・ピトゥを広めてもらって、向こうでライブやりたいですね。

インドネシアでもユニークなバンド・グループ、ウォン・ピトゥ(ジャワ語で7人)のメジャー・デビュー・アルバムです。彼らはもともとカフェやバーなどで活動し、人気を得ていたようです。2003年に世界的に大ヒットしたラス・ケチャップ「アセレヘ~魔法のケチャップ・ソング」のパロディ・ソングをインドネシアでヒットさせました。
以前から注目していた彼らのこのデビュー・アルバムですが、随分と多彩なアルバムを作り上げました。アラブ・ポップスありジェームス・ブラウンあり、ムラユあり、なんと日本のロックなどもとりあげています。インドネシアでこれほどバリエーションに富んだアルバムも珍しい。しかも歌詞は彼ら一流のピリリと辛いペーソスの効いたパロディで貫かれています。これは今年一番の注目株といえるアルバムです。
じゃかるた新聞のBejoさんがインタビューをされたそうですのでここに掲載させていただきました。

ウォン・ピトゥ・インタビュー text by Katsuhiko Haishima
●バンド結成のいきさつを教えてください。
(デニー、D)みんなそれぞれバンドをやっていたんだけど、友人のそのまた友人といった具合で知り合って、正式には2001年4月3日に結成した。ギラ(クレイジー)な連中が集まってできたってとこかな。
●どこかのカフェとか学生仲間だったとか。
(D)ジャムズに出入りしていたのが集まったという感じかな。サイドジョブとして、それぞれカフェやバーで活動していたところ、このメンバーでバンドとしてジャムズのオーディションに受かったのがきっかけ。でも、オレとペペはトリサクティ大学在学中に、キャンパスのギラなバンドとして鳴らしていたから。あの頃はバンドのコンテストとかで入賞したり、そこそこいってたんだ。
(ペペ、P)最初は3時間ばか話して、練習は1時間だけだったよな。今でもそれは同じか。
●ジャムズではどんなジャンルをやっていたんですか。
(D)何でもあり。トップ40ものから、ブラック・ミュージック、場所柄、もちろんジャズもやっていた。
(エディ、E)ジャカルタのカフェからカフェへと、どこでもやっていたから、ロックもレゲエも、その場次第で何でもござい。必要となりゃ、パントマイムも手品も披露しまっせ。
(D)フォーマットにとらわれないエンターテイナーなんです。客を楽しませることが第一ということで、パフォーマンス全体を重視しています。
(E)でも、それぞれのジャンルのパロディではなく、音づくりは真剣にやってるけど。
●アルバムにはすべて違うジャンルの曲が収録されてますが、どういう狙いなんでしょう。意見の対立とかはないんですか。
(D)メンバーそれぞれ入れたいものを出し合って、よしやろうということで、こうなった。メタリカからスタンダード・ジャズまで、7人それぞれ好みもばらばら。でもライブではいつもいろんな曲をやっているから、その勢いで録音した。ビネカ・トゥンガル・イカ(多様性の中の統一、インドネシアの国是)のバンドってところかな。
●シングルカットしたアルバム1曲目のJempol Kakiはアラブ風ですが、どのようにして作られたのですか。
(チャンドラ、C)シャンダの実体験をもとに作ったんだ。あいつはちょっと歩くと足が痛い、痛いというので、それを詞にした。でも、この曲歌ってるのはペペだけど。ペペはああいうコブシで歌えるから。
(シャンダ、S)コーランの朗唱で鍛えたわけじゃないよな。ペペはクリスチャンだから。
●えっ、そうなんですか。
(S)華人だし。生まれも育ちもタナアバンだったよな。
●どこであのコブシを習得したんですか。
(P)お隣がモスクだから、っていうわけじゃないんだけど(笑)、妻も歌手で、カフェではダンドゥットもムラユも歌っていてね。それで影響されて、いつの間にかこういう歌い方もできるようになってた。彼女もクリスチャンだけど。
●アラブ風の音楽というと、インドネシアではイコール宗教音楽で、娯楽として楽しむためのものではないと見なされていますよね。でも実際はいろんな歌やスタイルがある。そういうことをきちんと認識している、インドネシアでは珍しいバンド、という印象を持ったのですが。
(オヨン、O)そうですね。この曲のアレンジは僕が担当したんですが、僕はこのバンドに参加する前は、トランスTVのDiva Dangdutという番組のバックバンドをまとめていたんです。ストリングス・セクションやキーボード類の譜面を書いたり、アレンジを全部つくっていました。この曲にも、その楽団のチェロ、バイオリン、ビオラ、レバーナ奏者の4人に、アディショナル・メンバーとして参加してもらっています。
●アラブの音楽とかはよく聴くのですか。例えばハレドとかモロッコのミュージシャンとか好きな人います?
(D)ハレドは知っているよ。いろんなのごっちゃ混ぜで聴くからなあ。とにかく新しいカラーというか、ジャンルにはこだわらず、ウォン・ピトゥしかできない音楽をつくりたいんです。
(P)「異端」ジャンルを追求するってとこかな。
(D)でもオレ最初、日本人の記者のインタビューって聞いたからさあ、Super Hero(アルバム6曲目)で関心持ったのかと思ったんだ。あの曲、J−ロックっぽいノリでしょ。
●えっ、日本のロックも聴いてるんですか。
(D)いろいろ聴いてるからね。とにかく、いろんな人を楽しませたいというのがベースにあって、いろんな音楽をやっているから。
(E)Digaluk(14曲目)は、子供も好きでよく真似して歌ってるぞ。
音楽歴を教えてほしいんですが、家庭ではどういう音楽を聴いていたのですか。
(E)父親がクロンチョン大好きで、飽きるほど聴かされて育った。TVRI(国営テレビ局)で毎週クロンチョン番組があってね。それからハワイアン。クロンチョンもハワイアンっぽいのがあるし。ほら、フグンってハワイアンのミュージシャンがいたでしょう、あの人の番組をよく観ていた。
●この間亡くなった元国家警察長官ですね。1970年代のインドネシアのハワイアン人気は、フグンがつくったんですよね。
(D)実は次のアルバムにはクロンチョンも入れる予定なんだ。
●クロンチョンもですか。クロンチョンというと、最近、ポップなスタイルのも出てきてますよね。
(C)オルケス・シンテン・レメンとかね。
(E)でもオレたちは違うスタイルでやる。彼らはクロンチョンがベースだけど、そうじゃないやつをね。
●時間が迫ってきたようなので。最後の質問ですが、ムラユ音楽っぽいのもやってますよね。
(E)あの曲はブロックMの物乞いの老女から着想してつくったんだ。ブロックMでは警備員からプレマンまでみんな知っている有名な物乞いです。あの辺りをいつも徘徊してお金をせがんでいるんだけど、彼女にとって人生は悲惨なものではないんです。
●そういう歌の背景があったんですね。ところで、あの曲のイントロには昔のマレー映画みたいなダイアログが入ってますよね。P・ラムリーの映画とか観たことあります?
(E)P・ラムリー!! 1本しか観たことないけど。えーっと、白黒のやつ、タイトルは何だったけな。
(D)この曲みたく、インドネシアのルーツ・ミュージックもまとめていくつもりなんですよ。だれもやらない、というか、やれないような音楽をつくっていきます。日本でウォン・ピトゥを広めてもらって、向こうでライブやりたいですね。
2004年12月12日 15:47

インドネシアのトップ・スター、クリスダヤンティが12月4日東京で初ソロ・ライブ・コンサートを行いました。バックをつとめたのはインドネシア最高のプロデューサー、アレンジャー、作曲家のエルウィン・グタワと彼のバンドでした。これはもう最高の組み合わせで、期待せずにはいられません。
皮のパンツとボアの付いた皮のロング・コート。いったいいくらするんでしょう。さすがトップは違うな〜と、感心してる場合じゃありません。いきなりゴキゲンなエルウィン・グタワ・バンドのノリノリのリズムに乗った彼女のハリのある声が聞えてきました。う、上手いな〜。彼女のスレンダーなボデェがくねくね揺れて、なかなかセクシーじゃないのぉ。新しいアルバム「Cahaya」からさっそく"Kalau Sendiri Saja"を披露。日本語を交えたMCを挟んで、オ〜ついにコート脱ぎました。ピッチリしたロングTシャツで歌うは大ヒット曲バラード"Ku Tak Ssanggup"。この時点で私めの涙腺はうるるんとゆるんでしまいましたよ。お着替えタイムのカッコイイ熱いギター・バトルのインスト曲に続いて、前半とはガラリと変わった白鳥のような純白のドレス。私の目が喜んでます。どうですかこの堂々とした歌いっぷりは。さすが子供のころから小遣い稼ぎに必死こいて歌ってきただけに、バランスの取れた歌を聴かせてくれます。ちょっとエスニックなアレンジの軽快なイントロが流れてきたと思ったら、なんとブンガワン・ソロじゃないですか。この涼しげでゆったりした秀逸なアレンジはエルウィン・グタワだからこその技でしょう。そうこうしてるうちに次は旦那のアナンと紡ぐ愛のメロディー。熱々のデュエットで息の合った所を見せてくれます。それからセリーヌ・ディオンの英語の歌を挟んで、ダンドゥット・タイムに突入。ロマ・イラマの名曲"Penasaran"でKD風ゴーヤンを披露。ラテン・アレンジのコピー・ダンドゥットもカッコいいな〜。ニュー・アルバムのタイトル・バラード曲"Cahaya"にまたうるうるしてしまいました。年を取るとこうだからいけねえな〜。3回目の衣装替えの次は浜崎あゆみの"LOVE”。やっぱり上手い人が歌うと同じ曲でも違うねぇ。後半は彼女のヒット曲のオンパレードで、お客さんもノリノリでした。途中客席に降りて歌ったりと、サービス精神のあるところも見せました。ラストは代表曲"Mencintaimu"をジャワ風クロンチョンのアレンジで熱唱。もう私は駄目うるうるしっぱなし。素晴らしい夜の一時を過ごさせてもらいました。客の入りは悪かったですが、またぜひ日本に来て欲しいです。
コンサート当日のセット・リスト
1.Senandung
2.Cinta
3.Merasa
4.Karau Sendri Saja
5.Ku Tak Saggup
6.Menghitung Hari
7.Keinginanmu
8.Instrumental Tune(Gt's Song)-Lamunanku
9.Cobalah Untuk Setia
10.Bengawan Solo
11.Medley Cinta(Duet)
12.Can't Remember
13.Penasaran-Kopi Dangdut
14.Cahaya
15.Instrumental Tune(KB Solo)
16.Love(Ayumi)
17.Mahadaya Cinta
18.Pilihlah Aku
19.Rembulan
20.Mencintaimu
2004年12月11日 16:02
PT.Penerbit Karya Musik Pertiwi

今年87歳を迎えたインドネシアを代表するクロンチョンの大作曲家、歌手であるバパ・グサン・マルトハルトノの伝記本が出版されました。伝記本といっても彼が作曲したクロンチョンの楽譜集と新聞や雑誌の記事でまとめられています。A4サイズよりやや大きめで、厚さが2cmぐらいある豪華本です。出版元はクロンチョンを中心にインドネシアの地方ポップスを数多くリリースしているPT.グマナダ・プルトゥィが立ち上げたプルトウィ音楽出版社。中にCDも付いており、ワルジナ、スンダリ・スコチョなどの歌や華人によるブンガワン・ソロのマンダリン・バージョンなども収められております。数々の受賞歴を物語る賞状や彼を尊敬する日本の方達との写真なども多くバパ・グサンの偉業を偲ばせる内容になっています。

今年87歳を迎えたインドネシアを代表するクロンチョンの大作曲家、歌手であるバパ・グサン・マルトハルトノの伝記本が出版されました。伝記本といっても彼が作曲したクロンチョンの楽譜集と新聞や雑誌の記事でまとめられています。A4サイズよりやや大きめで、厚さが2cmぐらいある豪華本です。出版元はクロンチョンを中心にインドネシアの地方ポップスを数多くリリースしているPT.グマナダ・プルトゥィが立ち上げたプルトウィ音楽出版社。中にCDも付いており、ワルジナ、スンダリ・スコチョなどの歌や華人によるブンガワン・ソロのマンダリン・バージョンなども収められております。数々の受賞歴を物語る賞状や彼を尊敬する日本の方達との写真なども多くバパ・グサンの偉業を偲ばせる内容になっています。
2004年12月08日 00:37
君在何方 (Perfect HZH-CD011)

中国大陸の若手女性歌手、李爍の2003年のアルバム。多分これがファースト・アルバムだと思います。プロデュースはライナーに写真が出ている許建強という人。中国では有名な作曲家だそうで、他にアレンジと曲によってはピアノも弾いています。

このアルバムの素晴らしさをいったい、どう表現したら良いのだろう。テレサ・テンの歌唱で親しんでいる台湾の民歌や中国の古謡など、たおやかで美しいアレンジによって新たな表情を持たせています。このふくよかで美形な李爍の歌は明らかにテレサ・テンの歌唱を受け継いでいるようで、スウィートで繊細な表現力を持っています。アクースティック・ギター、アコーディオン、ストリングや曲によっては月琴など、彼女の透明感のある歌声に美しく共鳴しています。モダンでいながら、中国風情がたっぷり味わえる優れたアルバムです。

中国大陸の若手女性歌手、李爍の2003年のアルバム。多分これがファースト・アルバムだと思います。プロデュースはライナーに写真が出ている許建強という人。中国では有名な作曲家だそうで、他にアレンジと曲によってはピアノも弾いています。

このアルバムの素晴らしさをいったい、どう表現したら良いのだろう。テレサ・テンの歌唱で親しんでいる台湾の民歌や中国の古謡など、たおやかで美しいアレンジによって新たな表情を持たせています。このふくよかで美形な李爍の歌は明らかにテレサ・テンの歌唱を受け継いでいるようで、スウィートで繊細な表現力を持っています。アクースティック・ギター、アコーディオン、ストリングや曲によっては月琴など、彼女の透明感のある歌声に美しく共鳴しています。モダンでいながら、中国風情がたっぷり味わえる優れたアルバムです。
2004年12月01日 00:25
Friends (Prosound-26CD)

バンドゥンのインディーズ・シーンから、世界に飛び出したネオアコ・バンド、モカ(Mocca)のセカンド・アルバム。最近、ファースト・アルバムの「My Diary」やシンガポールのFRUIT RECORDSから出たコンピレーションなど、日本でも輸入されるようになっています。このアルバムは日本でも「Rosemary Records」というレーベルからリリースされるそうです。インドネシア音楽シーンがGo Internationalとなる火付け役となるか注目したいバンドです。
ファースト・アルバムではカーディガンズなどのスウェーディッシュ・ポップ大好きな感じを受けましたが、このセカンド・アルバムでは、キャッチーで爽やかなアコースティック・ギター・ポップから、60〜70年代のアメリカン・ポップス、はてはビッグ・バンド・ジャズまで、前作以上にゴージャスで多彩な作りになっています。まずリード・ヴォーカルのアリナ(Arina)の声がキュートでイイ。6曲目の「I Wonder Never」ではスウェーデンの人気ユニットClub 8のボーカリスト、カロリーナ・コムステッドをゲストに迎えて厚みのある曲に作り上げています。軽快なポップ・ロック・チューンの7曲目「You and Me Against the World」はエイズ撲滅の活動家ベイビー・ジム・アディヤ(Baby Jim Aditya)に捧げた曲で、ポップ・バンドとしては意外な側面もみせます。9曲目「he Conversation」と11曲目「Swing It Bob !」のビッグ・バンド・ジャズは、なんと60年代から活躍するベテラン歌手、ボブ・トゥトゥポリとデュエット。ゴージャスで、ノスタルジックで温かみのあるスウィング・ジャズを展開しています。

参考サイト
Welcome To MyMocca

バンドゥンのインディーズ・シーンから、世界に飛び出したネオアコ・バンド、モカ(Mocca)のセカンド・アルバム。最近、ファースト・アルバムの「My Diary」やシンガポールのFRUIT RECORDSから出たコンピレーションなど、日本でも輸入されるようになっています。このアルバムは日本でも「Rosemary Records」というレーベルからリリースされるそうです。インドネシア音楽シーンがGo Internationalとなる火付け役となるか注目したいバンドです。
ファースト・アルバムではカーディガンズなどのスウェーディッシュ・ポップ大好きな感じを受けましたが、このセカンド・アルバムでは、キャッチーで爽やかなアコースティック・ギター・ポップから、60〜70年代のアメリカン・ポップス、はてはビッグ・バンド・ジャズまで、前作以上にゴージャスで多彩な作りになっています。まずリード・ヴォーカルのアリナ(Arina)の声がキュートでイイ。6曲目の「I Wonder Never」ではスウェーデンの人気ユニットClub 8のボーカリスト、カロリーナ・コムステッドをゲストに迎えて厚みのある曲に作り上げています。軽快なポップ・ロック・チューンの7曲目「You and Me Against the World」はエイズ撲滅の活動家ベイビー・ジム・アディヤ(Baby Jim Aditya)に捧げた曲で、ポップ・バンドとしては意外な側面もみせます。9曲目「he Conversation」と11曲目「Swing It Bob !」のビッグ・バンド・ジャズは、なんと60年代から活躍するベテラン歌手、ボブ・トゥトゥポリとデュエット。ゴージャスで、ノスタルジックで温かみのあるスウィング・ジャズを展開しています。

参考サイト
Welcome To MyMocca
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