Chrisye / Sebuah Memoar Musikal

2007年03月31日 23:30

Chrisye-Sebuah Memoar Musikal(PT GRAMEDIA PUSTAKA UTAMA)
Chrisye Book

最近出版されたポップ・インドネシアの大御所、クリシェの伝記本を入手したので紹介しようと思っていた矢先に、彼の訃報が飛び込んできてしまいました。肺がんの闘病生活を続けていましたが、残念ながら3月30日に永眠されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

ポップ・インドネシアの男性歌手では私が一番好きなアーティストで、ベテランながら時代をリードしていく彼の姿勢を常に注目していました。インドネシアらしい、ぬくもりのある彼の大らかなボーカルは素晴らしく、1997年にリリースされた「Kala Cinta Menggoda」はエルウィン・グタワのアレンジも秀逸で、何度繰り返し聴いたかわかりません。

2000年のロッケストラの楽屋で実際の彼に会うことができたのですが、後輩達にエールを送るその姿に大スターでありながらも気取らない優しい人柄で感銘しました。

この本には去年の復帰後の元気そうな写真も掲載されていて、安心していただけに残念でなりません。

本に掲載されたクリシェの数々のアルバム。
Chrisye_book02


「バイ・リクエスト」というテレビ番組で視聴者の投票で人気の高い曲のビデオ・クリップを収めたVCD。クリシェの素晴らしい歌と共に幻想的なイメージの映像や沢山のインドネシアの芸能人をさりげなく登場させたビデオ・クリップなど多彩な内容で楽しませてくれます。
Chrisye_vcd



去年のラマダン(断食月)の頃発売された、クリシェの新録が2曲入ったコンピレーション宗教アルバム。これが彼の最後の録音になってしまったようです。2曲目はイスラムの宗教歌を珍しいクロンチョン・アレンジで溌剌とした声で歌っています。
Pop Religius / Damai Bersamamu (MUSICA MSCD-0384)
Pop Religius

01 Thala'al Badru Alaina/Chrisye
02 Shalawat Badar/Chrisye
03 Damai BersamaMu/Chrisye
04 Dengan Menyebut Nama Allah/Novia Kolopaking
05 Istigfar/Hedi Yunus
06 Tuhan/Rafika Duri
07 Jika Surga dan Neraka tak pernah ada/Chrisye Feat. Dhani Ahma
08 Bermata tapi tak meliha/Bimbo, Hetty KE, Rafika Duri, Inka Christie, Jamal Mirdad, Yanti
09 Kembali ke KeagunganMu/Yuni Shara
10 Illahi Yaa Karim/Sultan, K'pas
11 Rindu Ramadhan/Rafika Duri
12 Ketika Kaki dan Tangan Berkata/Chrisye

クリシェのホームページ
Chrisye-Online

Ry Cooder

2007年03月28日 00:51

My Name is Buddy / another record by Ry Cooder (NONESUCH 79961-2)
ry_cooder

最近は帰りが遅くって寝るだけなんで、こちらも気が向いたらアップしますんでよろしく。たいした話題もないですがね。

ルーツ帰りしたライ・クーダーのニュー・アルバム聴いてたらなんだか昔のことが走馬灯のように駆け巡ってきましたよ。夢中でレコード買いあさってっけなぁ。そういえばライが初めて来日したときは奥さんのスーザン・タイトルマンが息子にミルクあげてたっけ。

年代物のお酒のような芳香が漂う良いアルバムですよ。
さてもう寝ます。

Robert Crumb

2007年03月22日 00:24

Harmonia Blues/Yazoo 1053
R.rumb_cD

アメリカン・アンダーグラウンド・コミックスの創始者として有名なロバート・クラムがジャケットを手がけたYAZOOシリーズの復刻CDをt-42さんのネット・ショップ、HOT DISCで買いました。紙ジャケ仕様で中にヤズーのオリジナル・スリーブが印刷された凝った作りになっています。日本のみの限定盤だそうです。

YAZOOのクラム・ジャケのレコードは全て持っていたのですが、2年程前に手放してしまいました。ヤフオクに出品したのですが、このハーモニカ・ブルースがびっくりするくらい高額で売れました。なぜか、このジャケが一番人気があるようですね。私も好きなジャケなのでついCDで買いもどしてしまいました。

ロバート・クラムはSP盤のコレクターとしても有名で、5000枚を越すコレクションを保有しているそうです。彼のドキュメンタリー映画「クラム」で、彼の描いたスケッチ・ブック3冊とフランスの家を交換するというエピソードがありますが、フランスに越してからはワールド・ミュージックの古いSPも集めだしたようです。

以前、私がヨーロッパのオークション・サイトでレアなエジソン・ベルのクロンチョンのSP盤を見つけて入札しようとしたのですが、後の祭りで30枚程のSP盤は全てロバート・クラムが買い取ったとオークションのオーナーから連絡をもらいました。上には上がいるもんだなとその時は感心しましたね。

彼は70年代頃から音楽活動もしていて、戦前のグットタイム・ミュージックを奏でていた「チープ・スーツ・セレナーダーズ」が有名です。フランスに渡ってからは「Les Primitifs du Futur」というバンドでバンジョーを弾いています。

R.rumbSP

これは「チープ・スーツ・セレナーダーズ」の前の73年のデビュー・アルバム。「R.Crumb & his Keep-on-Truckin Orkestra」の名義になっています。
SPコレクターらしい78回転のレコードで、聴く人を選ぶ仕様ですね。スリーブのデザインが味わいがあって大好きです。

R.rumbD

こちらはクラムがメンバーのフランスで活動する「Les Primitifs du Futur」のCDです。

Book

R.rumbbook02

最近、出版されたロバート・クラムの伝記本にSP盤のコレクション・ルームが載っていました。この中にクロンチョンのSPが紛れ込んでいるのかもしれませんね。

R.video

デカ尻フェチで風変わりな彼の生い立ちや幼少時代のトラウマで人格が変わった強烈な兄弟達などが出演するドキュメンタリー映画「クラム」。日本版のDVDも出てます。

robert_jhonson

1000枚限定のクラムが描いたロバート・ジョンソンのカラー・レコードです。
誰か高額で買いませんか?(笑)

ロバート・クラムのホームページ
The Crumb family Website

DJ Anchovy & Dara Puspita

2007年03月15日 00:32

vietnamu02

chinese Pops

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DJアンチョビというニューヨーク在住のけったいなオッサンがなんとアジアン・ガレージのレアな曲、YouTubeのブロード・キャストで流してます。ヴェトナム、中国、韓国はまだ良いとしてもインドネシアのダラ・プスピータのレコード、回してるからびっくりです。レコードの裏表全部聴けますよ。

DJ Anchovy's Corner

実はこのレコード、以前Dr.Cintaさんにたのんで買ってきてもらいました。大感謝です。

やっぱりこういうDJアンチョビのようなマニアな外人さんがジャカルタの骨董屋さん街うろついてるんですね。ヴェトナムの60sガレージもかなり珍しいんじゃないでしょうか?

ちょっと簡単にダラ・プスピータの略歴載せておきます。
ダラ・プスピータは1964年にインドネシア初の女性ロック・バンドとしてスラバヤで結成されました。その後65年にメンバー交代でティティック・ハムザが加入してティティック・AR、リース・AR、ティティック・ハムザ、スシー・ナンデルの4人で本格的なバンド活動を始めました。ファースト・ステージは西ジャワのバンドゥンで、女性のロック.バンド登場で大騒ぎになったようです。

その後10インチのアルバムを3枚ムスラ・レーベルよりリリースして、68年にヨーロッパ・ツアーを行い71年に帰国し、スナヤン競技場で12月18〜19日の2日間にわたり凱旋コンサートを行いました。共演したのはパンバース、ザ・ロリーズなど当時人気のロック・バンドで、2万3千人もの観客を集めたようです。その後72年のインドネシア国内ツアー後、メンバー2人の結婚にともない解散しました。その後ティティック・ハムザを中心にメンバーを入れ替え再結成されたこともありました。

その後、ティティック・ハムザは作曲家として才能を発揮して国際的なソング・フェスティバルの曲などを手がけました。
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ティテック・ハムザさんの直筆サイン入りの1971年頃のライブ写真。(Anthena Leoさんより提供)

60年代のインドネシア音楽シーンやダラ・プスピータの詳しい活動等はティティック・ハムザの友人でもあるAnthena Leoさんのインタビューをご覧下さい。
An Interview About Indonesian 60's Beat/Garage Scene

Écoutez!

2007年03月07日 23:10

Écoutez! (alfarecords DAR 6003)
Ecoufez

フランス語の「聴いて」というグループ名のこのエクテ。最近のインドネシアのおしゃれな若い連中に人気が高まっています。

2005年に結成されたバンドですが活動は2002年頃からで、初期のボーカリストは前に紹介したトンピ。その後バンドのメンバーが枝分かれしてマリク&デッセンシャルズを結成したようです。なるほど3アーティストともR&Bをベースにしたジャズ・フュージョンで共通してるわけだ。

中でもこのエクテは一番インドネシアらしさを醸し出しているバンドだと思います。ファンクや80年代風R&Bなどグルービーな曲を得意としてるみたいですが、紅一点のボーカリスト、デリアの歌うバラードはポップ・インドネシアの香りに包まれて気持ちが良いです。今度は1曲目に入ってる私好みのカッコイイどファンクな曲もう少し入れてちょーだいね。

たまにはジャカルタのダンドゥット・バーだけじゃなくて、おしゃれなカフェでカクテル飲みながらこういうバンド聴いてみたいずら。



01_Écoutez!
02_Kasih
03_Tunjuk
04_Biar Kusimpan Cintaku
05_Simpan Saja
06_Percayalah
07_Kuingin
08_Tak Setia
09_Nanana Song..
10_Illusion

エクテのホームページ。
Welcome to Ecoutez! Web Diary

Thai Graphic Design

2007年03月07日 00:05

A Century of Thai Graphic Design (Thames Hudson Ltd.)
thai_graphic


仕事柄、デザイン関係の本(特にアジアもの)はよくチェックしてますが、この本は衝撃的でした。タイの19世紀半ばから1960年代までの印刷物を網羅したビジュアル本です。タイで印刷発行された新聞、写真、ポストカード、タバコのパッケージ、雑誌、お金等々、約5,500アイテムが紹介されています。幅27cm×高さ39cmの大きい本で、おいそれと気軽に本棚から取り出して読めないですねこれは。全てアネケ・ナウィガムネという人のコレクションだそうです。

タイに印刷機が持ち込まれたのは、17世紀で一般に広まって行ったのは1830年ごろからだそうです。タイのユニークな文字を使った独特のグラフィック・イメージが育まれたようです。

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それで音楽のマニアでもある私が気に留めたのはこのページ。タイのSPレコードのスリーブやソング・ブックが載っています。タイでこういうSPのレコード・カタログが発行されていたのは1927-47年頃で、当時の人気スター、マエ・ルアン・ワイヌアインなどが表紙を飾っていたそうです。

キッチュな南国独特の色合いとデザインが楽しめる豪華本です。2000年に発刊された本で、探せばまだ見つかるかもしれません。

私も昔タイのSPレコードを日本で4枚程、入手したことがあります。現地ではもう入手困難かもしれませんね。レーベル・デザインが可愛いので気に入ってます。曲は50年代末頃のルーク・トゥンなのですが、アーティスト名や曲名が何て書いてあるのか未だにわかりません(汗)

Thai_sp

Too Phat

2007年03月05日 01:45

Too Furious (EMI Malaysia)
Too Phat

マレーシアものが続きましたので、ついでにこちらも。これは去年のアジアン・ポップス・シーンを語る上で、はずせないアルバムです。トゥー・ファットはジョー・フリゾウとマリクというマレーシアの男2人のラップ・デュオ。インドネシアでもかなり人気があるようです。このアルバムのインターナショナル・バージョンが日本でも発売されて、日本のヒップホップ関係者にも注目されたようですよ。

まずこのアルバムに参加しているアーティストの顔ぶれがすごいです。マレーシアからはシティ・ヌルハリザ、ヤシン、カメリア、シャリフ・アイニetc.インドネシアからはイヌル・ダラティスタ、ディアン・サストロ、タイのヒップホップ界の親玉、ジョーイ・ボーイ、アメリカのヒップホップ界のカリスマ、ウォーレンG等々そうそうたる顔ぶれ。ラップで世界を駆け巡ったスケールのでかいアルバムですね。360°という彼らのアルバムは聴いていたのですが、全詩英語のガキンチョ・ラップ・デュオと思ってました。いやはや失礼しました。

冒頭曲はディアン・サストロの詩の朗読(Ada Apa Dengan Cinta?からかも)から始まり、ヤシンとイスラムのコーラス・グループ、ダリ・オブ・アリフィキールの力強いコーラスと世界の平和をマレー語のラップで呼びかける深遠な内容で、良い曲ですね。イヌルは「たくさんの人からあたしすごいセクシーって言われてるわよ」なんて彼女を批判してたロマ・イラマへのアンサー・ソングみたいな面白いダンドゥット歌ってます。全体、面白いサンプリングをかなり使ってるので最後まで飽きさせません。こんなワクワクするヒップホップは初めてです。これはもうアジアン・ラップの金字塔ですね。
DVD (EMI00946377667 98)
too_phat02

DVDのほうはアルバムとは内容が少し異なっていて、イヌルは無かったです。シティ・ヌルハリザが2曲入りでメイキングのおまけもあります。4曲目では日本を舞台?にしたようなへんてこりんな設定で、忍者役の変な日本語しゃべるマレーシア人には笑いました。6曲目の「アナック・アヤム」のサンプリングにインドネシア・ムラユの名曲「クダ・クラリ」が使われているのにはびっくりです。

シティ・ヌルハリザをフューチャーした「Dua Dunia」のビデオ・クリップ


01_Alhamdulillah 2 (featuring Dian Sastrowardoyo, Yasin & Daly of Ahlifiqir)
02_What You Want? (featuring Camelia)
03_Jezzebelle (featuring Innuendo)
04_Just A Friend (featuring VE)
05_You (featuring Sharifah Aini)
06_Dua Dunia (featuring Siti Nurhariza)
07_Shake Your Body
08_Ala Canggung 2 (featuring Dato' Yasin Hamid)
09_Just A Lil'bit (featuring Warren G)
10_Phat Family Anthem
11_On And On (featuring Kyla)
12_How Me Seksi (featuring Inul Daratista)
13_Rub Pa Gun Kwan Mun (featuring Joey Boy)
14_Engine #9
15_Perhitung (featuring Akbar)
16_If I Die Tonight (featuring Liyana)

トゥ・ファットのホームページです。
Too Phat

Syura

2007年03月03日 15:45

Syada Berdendang (FMCD 27101)
Syura

はてこちらのシュラさんは2005年にデビュー・ソロ・アルバムを紹介してますが、これは2006年のセカンド・アルバムということになるんでしょうか。

このアルバムはノラニザ姐さんと違って、パッ・ンガのアコーディオンを中心としたマレーシアの伝統色をより打ち出したサウンド構成になっています。ノリの良いジョゲからエリー・カシムが歌いそうなスマトラのミナンの民謡風などダイナミックなアレンジで楽しく聴かせてくれます。それに答えるようなシュラの素晴らしく繊細な歌声。4曲目はデビュー当時、相棒だったシティ・ノルディアナとのデュエット。シャープなルバーナ(片面太鼓)とウードのフレーズがスリル満点の曲です。マレーシアのムラユでは今一番旬の人じゃないですかね。

シティ・ヌルハリザの影になって目立たなくなりがちな人だけど、こんな素晴らしい歌手がいるってことも覚えてもらえれば嬉しいです。でも日本じゃ売れないんだろうなぁ。

困った時のYouTubeだのみ。こちらは2005年のビデオ・クリップ。



01_JOGET GADIS MELAYU
02_DENDANG BARINDING
03_CANDAK
04_MAHLIGAI MAWAR (DUET BERSAMA SITI NORDIANA)
05_SYURGA PERINDU
06_NAKASARI
07_ADA BAGAI TIADA
08_NASIB MELUKUT
09_BUKAN AKU TAK CINTA
10_KAMARUZZAMAN

Noraniza Idris

2007年03月03日 10:00

Lenggok 20 Tahun (Life FM005-2)
Noraniz Idoris

Noraniza02

マレーシア、ムラユ歌謡の女王、ノラニザ・イドリス久しぶりの新作は、新録のCDと1986〜1995年までの芸能生活20年を振り返るヒット14曲のベスト盤を収めたお得な2枚組。

CD1の新作はポップ・スンダやマレーシアの伝統歌謡などをドラムのビートを強調したロック仕立てにしたアレンジで、前作同様のエスノ・フュージョン路線。う〜ん、ちょっとビート感が強すぎるのと音色を詰め込みすぎて、このアレンジはいまいち乗れなかったなぁ。力みすぎてんのかな。ゆったりしたアラブ色の強いムラユの彼女独特のコブシ回しなど、さすがムラユの女王だと思わせるんですけどね。異色は中国の二胡奏者、ヘン・ユンをフューチャーした「ダユン・サンパン」。中国とマレーが合体したような曲で、私の大好きな曲です。いろんな人がカバーしてますね。

過去のヒット曲を収めたCD2は、肩の力が抜けた彼女の歌が優しく包んでくれる古き良きマレー・ポップスの香りがします。何かこっちの方がサウンドは凝ってないですが、聴きやすくて良かったなぁ。

新作の中の「ダユン・サンパン」がもうYoutubeにアップされてました。ハヤッ。


CD01
01_Asyik Bisikan Hubah (Featuring Mohar)
02_Syair
03_Tandang Bermadah (Featuring Bob AF)
04_Kisah Barat
05_Mengemis Rindu
06_Mengulek
07_Ayuh Juragan/Juklah! Guru Abe
08_Gurindam
09_Racau Sang Khalifah (Featuring Liza Hanim)
10_Dayung Sampan

このCD2に2曲収録されたノラニザ姐さんの88年のカセット。おぉ〜やっぱり肩パットかぁ。

Noraniza_kaset

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